Front row

重枝君が3番で練習開始だそうな。

そこでフロントロー話をひとつ。ご存知の方はご存知でしょうが、前の3人、1番から3番まで全然組み方が違います。

プロップとフッカーの大きな違いの一つが、ロックからの押しの有無。通常、ロックは4番が左肩で1番を、5番が右肩で3番を押しますが、フッカーは押しません。フッカーは、後ろから押されるとフッキングできないからです。従って、こと前後からの物理的プレッシャーという点だけでは、フッカーはプロップに比べれば負荷が少ない。私は1番なのですが、人がいなくて2番をやらされると、体自体は楽です。ただ、2番は体が柔軟でないといけませんし(そうでないと足が出ず、フッキングできません)、落ちるときも両側をプロップに挟まれているので、ゆるぐないです。

プロップでも1番と3番は組み方が全く違います。3番は自分の頭の右側に相手1番、左に相手2番の頭が入り両側を挟まれた状態なので、「tighthead=きつい頭」といいます。こういう状態なのでスクラムでは最も重さがかかる位置になることから、スクラムの要と言われるわけです。スクラムを押しにかかるときにも、3番が前に出られないとスクラムは回るばかりです。

一方、1番は自分の頭の左側が空いています。「Loosehead=ゆるい頭」と言われる由縁です。1番は、自軍ボールのスクラムの際に、相手3番を持ち上げ気味にしてフッカーがボールを見やすくしてあげるのが重要業務です。3番に比べ小柄な場合が多かったのですが、最近は皆大きくなったので、余り差はなくなってきたように思います。また、3番が筋力の塊であることを求められるのに対し、1番にはより経験が求められる・・・とは往年のEnglandの名プロップ、Fran Cottonの言です。

釜石では長山氏が1番、3番両方できましたし、石山氏が晩年2番に転向しましたが、一般にフロントの複数ポジションができるプレイヤーは非常に少ないです。

重枝君、体はあるのですが、さて3番の経験はあるのか、きちんと組めるのか。やはり日本人の3番の調達が困難ということでしょうか。
by skipoyaji2 | 2005-07-15 05:03 | Comments(3)
Commented by 社会人ラグビーファン at 2005-07-15 09:57 x
すきっぷおやじさん、はじめまして。釜鉄時代からの釜石ファンです。
写真、コメントとも素敵なブログだと思います。小生には情報発信能力がないので、今後ともいろいろな情報をよろしくお願いします。
さて、今年の釜石は明らかに専門職の第一列、特に両プロップが手薄すぎます。こんなことは書きたくないのですが、リーグ戦に入ったら肝心なところでスクラムがめくられっ放しになるんじゃないかと心配しています。
日本人が無理なら外国人、なんなら韓国・台湾あたりから補強できないですかねぇ。
重枝選手は3番の経験があるのでしょうか?がんばっているとは思いますが、仰るとおりタイトエンドは、より専門職なだけに急造でいけるのかなぁ?あの洞口氏だって当時はゴロゴロいた(フロントローは7,8人いたと覚えてますが)先輩にゴリゴリやられて数年かかって育ったと記憶してますし、1番の長山氏もゲームで安心して見られるようになったのは4年目から。釜石の躍進が日本のラグビーのために必要と思い込んでいるだけに、ヤキモキ・モヤモヤの状態です。
(つまらない書き込みで失礼しました)
Commented by skipoyaji2 at 2005-07-15 19:03
社会人ラグビーファンさん、よくおいでくださいました。
小此木さんのところの社会人板でもお見かけしますね。もしかししたら、以前は、「社会人ファン」のハンドルでしたでしょうか?私のの立てたスレッド(当時は「すきっぷ」ではありませんでしたが)にコメントいただいたことがあるものですから、よく覚えています。間違いでしたらごめんなさい。
今後もコメントお待ちしております。
Commented by 社会人ラグビーファン at 2005-07-24 18:37 x
すきっぷおやじさん、返信遅くなりました。
残念ながら・・・・私は「別人28号」です・・・・。
でもラグビー大好き人間で、特に泥臭い・しかしテクニックと経験の必要な第一列の闘いを見たくて、毎年秩父宮に出没しております。
すきっぷさんの写真とコメントをこれからも楽しみにしております。


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