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釜石の現実2016/怯まず仇を討て

釜石市の人口は1963年(S38)の約9万2千人がピークで、当時(1962年)の釜石製鉄所の従業員数は約7800人(a)(出典:岩手日報)であった。
市公式サイトでの2016(H28)年3月の人口は約3万6千人と、ピーク時の約4割にまで減少している。

人口減少に最も影響しているのが、釜石製鉄所の累次の合理化であることはご承知のとおり。

その従業員数は1975(S50)年の約4300人から、以下10年ごとに、
1985年(S60, V8ならずの年)で約2600人、
1989年(H元, 東日本リーグでまだ上位にいた頃)には高炉を停止、
1995年(H7, 東日本リーグ入替戦V7時代といえば聞こえはいいが、毎年入替戦に回っていた苦しい時期)には約440人、
更に2005年(H17, イーストでも低迷の時代)には150人足らずと
激減してきている。
(本段落の数値はウェブ上にある学術資料を参考としたものだが、新日鐵住金のアニュアルレポート2016では現状、従業員237人(b)とある。こうして改めてみるとオープンクラブ化に舵を切ったことも、十分に首肯できる判断であるが、それも大いに奏功しなかったことは、我が方の地域の総力が至らなかったともいえる。)

上記(b)237人/(a)7800人から最盛期との比較を求めると従業員は97%の減少、即ち、最盛期の3%と、全市の人口減とは桁が違う。こうして数値化してみると釜石製鐵所の劇的な縮小ぶりは、ぼんやり想像していたレベルを遥かに上回る(地元・釜石の方々は実感されていようが。)。

中小企業の定義は資本金3億円以下、又は常用従業員300人以下であり、こと釜石製鐵所のみの従業員数を取る限り中小企業の水準にあるということも分かる。

237人が関連企業を含むかどうかまで明らかではないが、いずれそのクラスの規模の事業所が、その全てではないにせよ、スタッフまで含め50人規模のラグビーチームを抱えているという事実は驚愕に近い(実態としてどうなのかまでは分からないが)。

従業員で最盛期比3%、300人を割る事業所が、いかに日本の近代製鉄発祥の地という背景はあるとはいえ、鉄鋼巨人全社的にどういう存在か、社会人の端くれとしてそれも想像に難くない。

しかしながら、RWC2019という、恐らく今後二度とないであろうラグビー界最大のイベントをホストするに当たり、今いちどだけ、夢を見させてはもらえないだろうか。今年2月の桜庭HCの発言は、そういう思いに応えたものと理解している。

(以下画像は過日、ラグカフェを訪れた際に撮った何枚かから)
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前々節の日野戦もスクラムがあそこまで崩壊しなければ、勝機はあった。
あと全部勝てばよいなどと例年の繰言に組みするほど、もはや純粋ではないが、三菱も10回やって10回勝てないほどの力の差はない筈だ。

残り試合を見るに3位は確保できそうな気はするが、来季のために3位までに入ればいいと思ってしまってはいけない。何回でも書くが三菱は東日本リーグ陥落の際の仇敵である。

11月中旬の県内・内陸での試合とは降雪の虞もある困難な時期だが、困難ついでに克服することを祈る次第である(アイリッシュを見習え!)。

さて今週末。
出撃できるのにしなかった時に三菱に勝ったことがあるので、


ここは思案のしどころ。
オラが行がねえほうがいいべか。


by skipoyaji2 | 2016-11-08 20:11 | Comments(0)


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