ラグビー憲章/よきラグビー者であること

とあるウェブ上の記事でIRB(現World Rugby)が定めるラグビー憲章(Rugby Charter)なるものがあると知った。

さらりと読む限りいい内容だが、なんだか和文がこなれておらず、原文に当たってみることにした。

World Rugbyの公式サイトは多言語化されているのだが、どうも日本語は前から怪しいと思っていた。ラグビー憲章の記述も同様で、ほぼ機械翻訳レベルで、何となく気持ちは分かるが論理の通らぬ訳である。

【公式英文】
In 2009 the World Rugby member unions identified integrity, passion, solidarity, discipline and respect as the defining character-building characteristics of rugby.
These are now collectively known as the World Rugby values and are incorporated within the World Rugby Playing Charter, a guiding document aimed at preserving rugby’s unique character and ethos both on and off the field of play.

【公式和文】
2009年、ワールドラグビーのメンバー協会は共にラグビーがもたらす人格修養の中心には品位、情熱、結束、規律、尊重と、5つのコアバリューを特定した。
今ではワールドラグビーのコアバリューとして知られているこれらの要素は特色である『ラグビー精神』をありのままに保つため、ワールドラグビー憲章にも取り入れられている。

【すきっぷ(超)訳】
2009年、ワールドラグビーのメンバーユニオンは、ラグビーをラグビーたらしめる特性を、integrity, passion, solidarity, discipline and respectと定めた。
(和訳していない単語は、それぞれに吟味する必要があるので、取り敢えずそのままとしている)
こうしたラグビーの特性はワールドラグビーのバリューとなり、ラグビー固有の特徴と精神を、フィールド内外を問わず継承していくために、ワールドラグビーの指針たる競技憲章にも記されている。

さて、オラの本日の主題は、このうちSOLIDARITYであり、

原文では以下のとおり。
Rugby provides a unifying spirit that leads to life-long friendships, camaraderie, teamwork and loyalty which transcends cultural, geographic, political and religious differences.
【公式和文】
結束(SOLIDARITY)
ラグビーは、生涯続く友情、絆、チームワーク、そして、文化的、地理的、政治的、宗教的な相違を超えた忠誠心につながる、一つにまとまった精神をもたらす。

さて、何となく気持ちは分かるが、英語のロジック的には誤りもある。
ときに、SOLIDARITYとは、結束や団結、連帯という意味で、ポーランドのワレサ書記長の連帯も英訳ではこの語を充てるようだ。

で、若干意訳も含め、オラとしては、
「ラグビーは、人をまとめる精神であり、文化的、地理的、政治的、宗教的な相違を越えた生涯の友情・信頼、チームワーク、忠誠心をもたらす。」
と、理解する。

さて、これを殊更取り上げるのは、先の記事で触れた現役新人戦に纏わる祝勝会、恒例の新年会(いずれにもオラは諸事情で出なかったが)であったという、若干のいざこざ。

そういうことがあったら嫌だなあと思っていたら、オラの想像を超えることがあったということを、人を介して聞いた。

ラグビーの精神に鑑みれば、取るに足らないことのように思えるのだが、よきラグビー者、よき人間であることは案外容易ではない。


by skipoyaji2 | 2017-01-15 17:25 | Comments(0)


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