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ウィンドウマンス(Window Month)再び

ウィンドウマンス(Window Month)に触れた過去記事へのアクセスがこのところ多いようだ。
http://skipoyaji2.exblog.jp/22774600/
6月の国際試合月間に入り、この言葉が相も変わらず使われており、耳にする機会も多いからであろう。
英語綴りで検索すると上記リンクの記事が最上位に来るし、カタカナでも2番目に出て来る有様だ。

で、この件、改めて書いておくことにする。

時に試合結果をウェブで探す時にはむしろ”June Internationals”のほうが向いている。June international windowとは期間を言っているだけで、そこでの中身たるのがJune Internationals、即ち6月の国際試合(群)であるからだ。

この関係が2016 mid-year rugby union internationalsに関するwikipediaの記述でよくわかる。

その記述、
The 2016 mid-year rugby union internationals (also known as the Summer Internationals in the Northern Hemisphere) refer to international rugby union matches that are mostly played in the Southern Hemisphere during the June International Window.
を要素別に分解し、注釈を加えると、

主題は
The 2016 mid-year rugby union internationals (also known as the Summer Internationals in the Northern Hemisphere)
2016年央ラグビーユニオン国際試合群(北半球では夏季国際試合群とも)とは、

で、動詞が
refer to (ま、ここでは「をいう」くらいにしておこう)

定義が
international rugby union matches
ラグビーユニオンの国際試合群

以下、関係代名詞で繋いでいくが、どこで~?、いつ~?が示される
(注:この括弧内はわかる人だけわかればよいが、「どんなひと~?・・・」風に書いてみた)

どこで
that are mostly played in the Southern Hemisphere
主に南半球において行われる

いつ
during the June International Window.
6月国際試合期間中に

このwindowが窓ではなく、期間を指すことは、こういう文脈の中で見ると極めて明白になる。

さて、並べ変えると
2016年央ラグビーユニオン国際試合群(北半球では夏季国際試合群とも)とは、6月国際試合期間中に主に南半球において行われるラグビーユニオンの国際試合群をいう。

なお、複数形になっているinternationalsは国際試合(大会)や、その参加者を指す名詞。こなれない感じになるが、複数であることを明示するため上記では「群」と当てた。


英語は見た目簡単な単語ほど多義で厄介。このwindowもperiodとしておけば、窓の月などという珍解釈も生まれまいに。
by skipoyaji2 | 2016-06-18 07:22 | Comments(0)


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