正しくはJune International Window

最近、日本のメディアでは、今年の6月や昨年11月のように主要リーグを休止(6月はスーパーラグビー、11月は日本のトップリーグ)して、国際試合を組む月間のことをWindow Month(ウィンドウ・マンス)と称するようになっている。

英語らしく聞こえるのだが、オラが英文サイトの記事を読んだりしてきている限りではお目にかかったことがなく、どうも正式な英語かどうか怪しいと思い、3本前の記事でも、6月国際試合月間という書き方をした。

オラが似たような言い方で知っているのは、window period。
ウイルスに感染し、症状が出始めるまでの間に、窓の如き中間の空白があることに由来する(のだと思う)。

これをWindow Monthへ援用すると空白の月となる。
敢えて解釈すると、国際試合を行うために国内主要試合を空白にする月?しかし、どうもしっくりこない。

重箱の隅を突く性分であるところのオラは、この怪しいWindow Monthを追及することにした。正しい英語かどうか調べるには、ICTが進歩した今日、googleの英語モードで調べ、実際に用例があるがサーチしてみるのが、まずは手っ取り早い(いつぞやも書いたが、オラの学生時代には英国のラグビー記事にあったpitchの意味を調べるのも一苦労であった)。

結果、英語圏サイトではヒットなし。

これはやはりJanglish(注)との確信を深めたが、更に裏づけをとるべく、ラグビー通の某米国人に訊いてみたところ、やはり彼もそういう言葉は聞いたことがないとの返答。
(注:JapaneseとEnglishの合成語。因みにSingaporeの英語はSinglish)

IRBでの言い方を調べると、June International Windowであったり、November International Window。Window Monthとの関係ではWindowだけは合っている。

そこで、では、そのWindowとは何ぞやということを、前述の某米国人に更に訊いてみたところ、WindowにはTimeに近い意味もあるというので、英英辞典で調べると、A period of time when something is available.という定義を発見。訳せば「何かを利用できる一定の期間」。June International Windowに当てはめると「国際(試合)を見ることのできる6月」と頷ける訳になる。
(availableも簡単なようで語感を説明するのが難しい。He is not available now.といえば「あいつは今手がふさがっている」的な意味になる。)

Googleしたところ、英語サイトではヒットしないと書いたが、日本語のサイトでは日本協会でばっちりヒット。
http://www.rugby-japan.jp/news/2009/id6682.html
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検索結果を見る限り、IRBはWindow Monthという言い方をしたことはない筈であり、日本協会のどこかで何かを取り違えたものが、出回ってしまったというところであろう。

世界(英語圏中心だが)と関わる競技において、英語を使うならあくまで正しく、半端な英語を用いるくらいなら原義を正確に反映した日本語を使うべきである。

と、コモノのオラらしい指摘と笑覧願う。

=====H28(2016).6.18 追記、関連記事を下記に追加

http://skipoyaji2.exblog.jp/25923673/
by skipoyaji2 | 2014-06-12 20:39 | Comments(0)


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