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次期カントク

選出が早ければ拙速、遅れれば鈍いと何にしても評価・批判のしようはあるものである。
約束の結果を出せなかった以上、更迭は仕方ない。
但し、ことの本質が(2本前の記事に書いたが)、カントク由来なのか、とオラは思う。

Jonesはもともと強い豪州のカントク。
選手を貪欲に集めるサントリーのカントク。

これも以前書いたが、社会人チーム強化の処方箋はシンプル。
就職人気の高い企業であることが前提であるが、あとは企業の判断として大学の有力選手を集めるという覚悟を決め、資源争奪争いを制し、更にいい外国人選手を連れてくること。
足りなければカントク、コーチも輸入すると。
大学シーンも一部を読み替えて同様。

資源を同一とする国内での勝負だから国内のいい資源を集め、かつそれに海外調達分をブレンド(最近の傾向は海外分を帰化せしめ、その枠を広げること)、これが定番。

で、日本代表はどうかというと、これらを資源の総プールとしていかにチームを作るかということなんだけど、社会人、大学で通用する国内資源の争奪戦を制するという手法が通じない(因みに、これを超えようとしたのがアレジのような、英国協会チームでプレイしているのに日本代表という論法)。

社会人チームでそれなりの成果を上げたカントクの各位が、日本代表では結果を出せなかったのは基本的にそのせいだとオラは思う。

オラはカントクを替える程度のことで、日本が8強に入れるとは思わない。
前回RWCで旋風を巻き起こしたアルゼンチンだって継続的な力を維持できないでしょう?
ウェールズも多少の浮沈もあれ、地位は変わらないでしょう?
考えられることは、NZだのトンガから若いうちに選手を集めてしまい、出身国のキャップを得る前に日本代表にしてしまう、要するにコリニアシだのリーチのように青田刈りをしてしまうということくらいである(それにしても国内シーンでの練成不足で伸びきれないというリスクがありそう)。

但し、日本らしいラグビーで世界をあっと言わせることはできると思うし、そうしなければならない。
それには日本式ラグビーというものの確立が必要だ。
例えば(これも何度も言っているが)、かつての日本代表のようにスクラムからは常にダイレクトフッキングする、というような、おそよどこの国もやらないことである。
しかし、多くの識者、指導者が唱えつつも、誰もできなかったものだ。
できないことには、できないなりの理由がある(重戦車などと喜んでいるからかもしれない)。

Jonesはいいカントクなのであろう。
果たして、そういうラグビーを作っていけるかどうかわからないが、いずれミニ豪州では勝ち目はない。
by skipoyaji2 | 2011-10-05 20:27 | Comments(0)


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